「知性」ではない。「陰険」なだけだ。

死んでしばらく経ったが、さらに死者へ鞭を打っておこう。
http://facta.co.jp/article/200708069.html
田勢氏自身が新聞記者だったこともあって、かなり好意的な文章ではあるが、世間ではそういう人間を「知性」があるとは言わん。わざわざ「老子」を引き合いに出して、「励まし」はないと思う。本気で漢籍を学べば、「老子」というのがどれだけ陰険なものであるか、よくわかるはずだ。でなければ、あれだけの(冷淡な)人物評が出るはずがない。
慇懃無礼という言葉があるが、まさにそれを体現していた。いわゆる「党人派政治家」の代表格である、田中角栄大平正芳と仲が悪かったのも当然のことであろう。「宮沢さんの知性を現代の政治家は学ぶ必要がある」という戯言を抜かしておるが、これは「政治家たるもの、そこまで陰険になれよ」ということだよな?