「人殺しの道具」としての「鉄道」。

戯言をふと思いついたので書いてみる。
実は、日本ほど、鉄道というものを「人殺しの道具」として多用してきた国はないなぁ、ということ。列車砲とか云うな。そんなもん、クソの役にも立たん。
というのは、日本ほど「肉攻」もとへ「飛び込み自殺」の多い国もないのだが、実際問題、鉄道を舞台にした殺人事件が多い国もそうそうない。12年前には、地下鉄の中でサリンを撒いた馬鹿が全世界に衝撃を与えたし*1、そもそも50年以上前から、明確に、鉄道は「人を殺せる道具」と認識されている。「兵隊やくざ」では、主人公は品川駅で因縁をつけてきた憲兵を、山手線にぶつけて殺しているし、「砂の器」では、冒頭が轢断された死体が蒲田電車区から出てくるところから始まる。*2
その伝統は、脈々と息づいていて、未だに列車に人を突き落として殺すだとか(別れ話のもつれで、元彼女を線路に引きずり下ろし、自分は逃げて、相手が足を切断という話もありましたな)、列車に人をぶつけて重傷を負わせるということが頻発しているわけで。
オチはない、つーかどれがオチなんだと。

*1:その劣化コピーが「大邱の焼き鳥」こと、大邱地下鉄放火事件。厳密に言えば、それすらもコメディ映画「花嫁はギャングスター」の劣化コピーなわけだが。

*2:モチーフとなったのは「下山事件」。