前段の文章は「老子」を司馬遷が「隠君子」と呼んだことより連想したものだが、両者の相性というのは意外に良いようである。
- 「覇者」は、邪魔な人間を巧みに抹殺し、性格が陰険な人間が多い
- 「君子」面している人間ほど、実際の性格は陰険である
- 「隠者」を気取る人間ほど、実際は俗臭ぷんぷんである
その次が、「奥の細道」の前段の書き出しより連想した一文だが、これもなかなかに相性が良い。
というわけで、結局「君子」を自認する連中は、どんな世の中においても戮滅されるというオチであった。いえ、実際オチでもなんでもなくて、いわゆる「竹林の七賢」は、1人を残して余命を全うしていないわけだし。