「君子」=「陰険」

前段の文章は「老子」を司馬遷が「隠君子」と呼んだことより連想したものだが、両者の相性というのは意外に良いようである。

  1. 「覇者」は、邪魔な人間を巧みに抹殺し、性格が陰険な人間が多い
  2. 「君子」面している人間ほど、実際の性格は陰険である
  3. 「隠者」を気取る人間ほど、実際は俗臭ぷんぷんである

その次が、「奥の細道」の前段の書き出しより連想した一文だが、これもなかなかに相性が良い。

  1. 俳人」を気取りつつ、実は「忍」(「ちはやふるおくの細道」か)
  2. 「無欲」に見せかけつつ、実は両刀使いだった
  3. 「文化人」を気取っている人間ほど、物欲に対する執着が激しい

というわけで、結局「君子」を自認する連中は、どんな世の中においても戮滅されるというオチであった。いえ、実際オチでもなんでもなくて、いわゆる竹林の七賢」は、1人を残して余命を全うしていないわけだし。