「ゆとり世代」に履修不足ですか。

富山県立高岡南高校が学習指導要領で必修とされる世界史の授業をしていなかった問題は25日、岩手県に続き、青森、山形、福島、栃木、石川、福井、愛媛各県の公私立高校で同様の科目履修不足が判明する事態となった。調査の進展につれ、この9県以外でも発覚する恐れがある。補習しなければ生徒が卒業できない可能性も指摘されており、来年1月にセンター試験を控えた高校生に動揺が広がった。文部科学省は同日夜、全国の都道府県と政令市の教育委員会に対し、実態把握を求める通知を出した。履修不足が判明した場合は、改善策とともに、27日までに報告するよう求めた。また通知では、学習指導要領に基づく教育課程の実施徹底を要請した。
9県のうち岩手県では、すべての県・市立高校(全日制)と分校など計84校を調査した結果、3分の1を上回る30校で必修科目の履修が不足していた。いずれの学校でも、実際には履修したように装っていた。また、山形県でも12校、福島県でも10校、同様の問題が発覚した。いずれも受験指導などを優先した結果とみられる。各地の教委は、実態調査を行ったり、該当する学校に生徒への補習授業を行うよう指示したりするなど、対応に追われた。文科省は、25日までに判明したケース以外にも、同様の事例が多数ある可能性があるとみている。今回、学習指導要領が軽視された事態を重視し、早期に対応を求める必要があると判断した。今回の問題は、年度内にも予想される指導要領の改訂にも影響を与える可能性がある。(10/26時事)

こりゃ大学生の学力不足が深刻なわけだわ。つまり「大学合格」のために「受験科目」だけに絞った履修を行えば、必然的にそうなるわけで。地方高校、それも公立高校が率先してやっただけに根深い問題。しかし「土日は補修漬け」というのならまだしも、そもそも「世界史」が受験科目に入ってないことすら知らなかった自分っていったい。