【北京19日時事】19日付の中国各紙によると、中国公安省は、逮捕した容疑者数や徴収した罰金の金額に関する目標を一線の警察署に割り当てる方式を厳禁する方針を示した。柯良棟同省法制局長が18日の記者会見で、一部の警察当局が出先にこうした目標を押し付けているとの指摘に対して明らかにした。中国では、起訴されながら無罪判決を言い渡された被告が昨年1〜11月で1792人に達するなど、ずさんな捜査が深刻な問題を生んでいる。強引な罰金取り立てなどへの庶民の不満も強い。今回の方針は、司法、警察分野で進む改革の一環となる。中国では官僚の成績評価で各種数値目標の達成が重視されており、警察分野では逮捕者数の実績などを指標にするケースがあるとみられる。
