大卒者10万人、農村派遣(別名「下放」)

【北京8日時事】中国で今後5年間に計10万人の大卒者を農村に派遣し*1、教育、農業、医療補助などに従事させる共産党・政府挙げての新事業がスタートした。都市と農村の格差是正を目指す「新農村運動」の一環だが、深刻化する大卒者の就職難を緩和することが狙いだ。8日付の党機関紙・人民日報が報じた。党中央組織部、教育省などの通知によると、毎年2万人の卒業予定者を公募し、農村で2〜3年間、各種の仕事に従事。きちんと勤め上げれば、その後の党・政府の公務員採用、起業の資金確保などで優遇措置を適用する。
中国の雇用情勢は深刻で、約2500万人の求職者が1100万人分の職を争う「最悪の雇用危機」が指摘されている。大卒者の急増がこれに拍車を掛けており、今年の卒業予定者は前年より75万人増加し、史上最多の410万人。就職率も低下し、昨年の卒業時点で就職先が決まったのは全体の半数に達しなかった。
一方、中国では都市と農村の格差拡大が大きな問題となっており、教育、医療など立ち遅れた分野の人材確保は急務。大卒者をこの分野に振り向ければ、就職難緩和と農村のレベル引き上げの一石二鳥の役割を果たすというのが、党・政府側の狙いだ。このため、「大卒者よ、農村の第1線に」と呼び掛けるキャンペーンが昨年から始まった。北京市では、郊外の村役場幹部に大卒者2000人を募集、予想を超す応募者を集めるなど、各地で先行した動きも始まっている。

農村に「下放」するのは結構だが、その場合は一家揃って北京とかの市籍が取れるようにしないとあかんな。気付いたら新疆西蔵青海寧夏とかの僻地に叩き出されて屯田兵というオチになりそうなのだが。*2

*1:別名「下放」。

*2:新疆内には「〜号」という集落が多いのですよ。おそらく何のためのものかはここでは書かない。