本業「流通業」の歴史は意外と浅い (遠州鉄道)


遠州鉄道40年史』(1983) p.312 より。同社の「本業」となった「流通業」の歴史は意外に浅く、1970年代から本格的な展開を開始しているが、大店法の影響があり1980年代まではあまり大規模には展開できていなかった。むしろ転機となったのは浜松駅乗入・高架化に伴う駅前再開発の結果開店した「遠鉄百貨店」であり、その好立地もあってか、地元老舗の百貨店(松菱)をも蹴散らしている。その結果、同社の収益を支えるのは流通業であり、業態転換にうまく成功できた事例である。同社20年史に流通小売業なんて影も形もなかったが、今や営業C/Fの過半を稼ぎ出しているのはこちら (百貨店よりも遠鉄ストアのほうが主力ではあるが)