三越劇場千秋楽 (OSK)


千秋楽となる本日1600の公演に出向いてきた。なぜか昼のほうが先に完売になるという謎の販売動向なのだが、なんとか2週間前に切符は押さえられたので良しとする。去年のもそうなのだが、この劇場の規模が一番小気味よいテンポで進められるのではないかと思う。劇場の作りも前に書いたとおり、戦前の百貨店劇場の作りを残す数少ない場所なので。
今回も第一部和物、第二部洋物レビューという構成は相変わらずだが、第一部は尾上流が演出振付を担当されていたのか。それでありながら、途中に笑いの要素(「白鳥の湖」+「ラインダンス」)を加えつつ、伝統芸の要素を軸にしているものはなかなか見られないのではないか。第二部もテンポよく45分という中に収めていた。人数が少ないように思えたのは、同時期に大阪でも公演を行っていたせいか。それでも「この狭い劇場でよくこれだけのものが演じられたものだ」という感想は周囲から聞こえたし、若い客層も幾分見られたような気がする。来年2月の博品館公演がどのように転じるかが鍵となろうか