「10,000人の自殺者を救う」覚悟が日本人にあるのか。

http://japan.digitaldj-network.com/articles/14428.html 経由で。
http://www.saving10000.com/?lang=ja

「見えざる敵」は我々だ。

なぜ日本人は「他殺率」が低いのだろうか。「自殺者」も「他殺率」も高いロシアをなぜ目指さないのだろうか。銃による殺人が多いといわれるアメリカでさえ「他殺率」はロシアの1/3弱であり、また「自殺者」が高くなるほど陰鬱な天気が続くわけではない。人は簡単に死ねないものだ 死にぞこねた時、残りの人生をどうやって生きるのか。

この映画が衝撃を与えるとすれば、それを制作したのが外国人(アイルランド人)であることだろう。すでに「人身事故」については、回答する記者団/佐藤雄一氏が2002〜2009年度の全人身事故件数をまとめており、2010年度以降のデータをまとめているところだが、それとてメジャーな形では取り上げられていないのが実情である。「他殺マニュアル」の出版が自主規制されたのに、「自殺マニュアル」の出版は放置されているのはどういうことなんだろうか。東尋坊の話も出ている。「自殺の名所」が観光地だから行政が何もしなかったことも生々しく答えている。
我々が戦う相手はどこなんだろう。実は、心のなかに「楢山節考」を抱える、我々の形而下なのではないのか。「楢山節考」とは何か。それは生活保護申請への「水際作戦」の存在に今まで口も出さず、なおかつ電車の中で子連れ・老人に席すら譲らないほどの殺人的なラッシュアワーを放置し、人身事故が起こる度に「ああやったか」としか思わないほど感性の鈍麻した、我々自身の深層意識そのものだ。

鉄道人身事故データブック2002-2009

鉄道人身事故データブック2002-2009